2023年5月20日でプレイノベーションは10周年を迎えることができました。会社の生存率が設立10年で6.3%とも言われる中、プレイノベーションがこの日を迎えられたのも、常日頃から弊社に関わり、支えてくださる皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
10周年を迎えるタイミングで企業理念を更新しましたので、その想いをご紹介させてください。
Mission
世の中の問題解決を加速する
「100億人・100歳時代」が迫る中、人類の活動量(生業の量)がますます大きくなり、それに伴い地球規模の問題も大規模化・複雑化が進んでいます。
気候変動問題、食糧危機問題、エネルギー問題、感染症問題など、解決していかなければならない様々な問題を人類は抱えており、解決策の創出・実行が急務です。
日本国内でも人口減少、労働力不足、働き方改革対応など様々な問題への対応が求められる中、問題解決がなかなか進まなかったり、上手くいかないケースを、この10年で私たちは事業を通して体感してきました。
「地方に進化を、世界に革新を」をビジョンとし、これまで走ってきた私たちですが、世界がめまぐるしく変化し続けている今、企業の「自ら問題を解決する力」は、ますます求められていると感じます。またその“問題解決の速度”を上げていくことも、同時に求められているのです。
そこでプレイノベーションは、この先の10年のミッションを「世の中の問題解決を加速する」とし、世の中の企業・組織の問題解決能力の向上と、そのスピードアップのために貢献することを私たちの存在意義として再定義しました。
Vision
探究力と創造力が解き放たれている未来へ
Chat GPTの出現により、AIなどの最新テクノロジーに人間の仕事が奪われるのは時間の問題、だと感じていらっしゃる方は多いと思いますが、では今後、人間が果たすべき役割とは何なのでしょうか?
“探究と創造”が今後の人間が果たす役割だと私たちは考えています。
本来、探究力や創造力は誰しもが生まれながら持っており、育てていくことができるはずです。
しかし残念ながら、現在の世の中の仕組みではその可能性を広げるどころか、奪われてしまうケースも少なくありません。
私たちは、「より良い世の中の実現」という目的に向けて、人間の探究力や創造力を解き放つことができれば、人類が直面している様々な問題解決が加速できると考えています。その結果として、次世代に安心して地球環境と人間社会を渡すことができる、サステナブルな地球社会が実現できると信じています。
「探究」を中心テーマに抱える理由
しかしなぜ、福島のベンチャー企業が10周年のタイミングで「探究」を中心テーマに据えることにしたのか、不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
端的に言えば、福島が2011年以降、世界の中でもとりわけ「探究」に取り組んできた地域であるからです。
東日本大震災は地震を発端として、津波や原発事故、長期に渡る避難生活、風評被害問題と、様々な問題を複合的に生じさせ、私たち福島県民はそれらに向き合うことを余儀なくされてきました。言い換えれば、前例も答えもない問題に対して、 “自分なりの答え”を導き出すことを、ある日から突然、地域一帯で、かつ長期間に渡って求められるようになったのです。
自分自身で事業を営む経営者にとっては、更に大きな試練がありました。自身や家族の生活だけではなく、社員の生活や今後の会社のあり方に関しても、大きな決断を求められたからです。
2020年代に入り、全世界を揺るがしている新型コロナウイルスは、生命と経済の両面で人類を脅かすことになりました。特に飲食業や観光業は大きな打撃を受け、今後のあり方を問われています。突如として前提が大きく変わり、自分たちのあり方を、個人や個社といった単位ではなく、地域社会全体で問われるという意味においては、福島県はその先駆けであり、他でも類を見ない地域だと言えます。
今でも現在進行形で大きな問題が存在し、それらと向き合い探究を実践してきた経験者に溢れる福島は、「社会課題先進地域」であると同時に「探究先進地域」と言えるのかもしれません。
東日本大震災後、大規模で複雑な問題を抱える福島の地で、私たち株式会社プレイノベーションは、創業から一貫して、“答えのない問題”と向き合ってきました。
その中で私たちが培ってきた「探究型問題解決」の経験と実績を糧として、答えのない問題に挑戦するお客様を、今後も全力でサポートして参ります。
これからの10年も、私たちプレイノベーションをどうぞよろしくお願い致します。
2023年5月20日
株式会社プレイノベーション
代表取締役 菅家元志
Profile
1987年、福島県郡山市生まれ。 福島県立安積高校卒、慶應義塾大学商学部卒、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修士課程修了。修了した年の2013年に故郷・郡山市で株式会社プレイノベーションを創業、代表取締役に就任。教育・医療・福祉・交通・建設等の多岐に渡る分野で、主に地域の中堅・中小企業を対象にした新規事業開発や、IoT・AI・クラウド導入支援などのローカルDX推進を手掛けている。
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